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たけやだより vol.49 その4

《終わりに》
 日曜日の昼下がりに、近くのスーパーに行きました。
雨降りの日曜日ともなれば、行き場を無くした家族連れの多いこと。
駐車場は無料ですから、時間を気にすることもありませんね。
 そこでは子犬たちと触れ合うイベントもやってました。
小さな子供たちが柵を囲んで、盛んに触ろうとしています。
思わず「パグ」が居ないかと覗き込んでみましたが、どうも売れ筋ではないらしく
姿がありませんでした。
 でも我が家では「ラブリーパグゾー」と言ってよいほど皆が可愛がるので?可愛さが増して来るようです。
毎日散歩している飼い主とワンちゃん。
何組もの皆さんをお見かけする度に、
「よく世話をされるなぁ」と感心してしまいます。
中には
「このワンちゃんが居るから、このおじいさんは生かされているのかもしれない」と思われる方も少なくありませんよ。
 我が家は何人もいるのに、なかなか散歩にも連れて行かず、パグゾー君に癒してもらうだけです。
「疲れた疲れた」を連発しているかと思うと、パグゾーの傍に寝そべっていたり。
孫たちも時々そうやって、パグゾーのお世話になっているようです。
 どうしてこんなに癒しが出来るんでしょうね。
私は思うんですよ。
神様の言うとおりに生きてるからじゃないかなって。
だって、まるで天使ですもん。
 由美子さんのうちの猫チャン達も、リズやダイアンの家のワンチャン達もどの子も可愛いです。 
なのに、可愛がられない猫や犬たちも沢山居ます。
同じ命なのにと思いながら、
何も出来ません。
 五月のある日、家の屋根で猫が鳴いていました。生まれて間もないようです。
数日泣いて、うるさかったんですが、親が連れに来るだろうと、放っておくと、
どうしたことか、今度は、厨房の上辺りで声がするのです。
姿も見えず、困っているところに、友人が厨房を覗いて、「そこに居る」と冷蔵庫の下を指差すではありませんか。
信じられませんでした。どこにも通り道は無いはずなのに! 助かったのは奇蹟です。
猫を世話するために友人は、ミルクや必需品を買い求めに出かけていきました。
たまたま居合わせた姉と、その手際のよさに見とれていました。最終的にこの子は
姉のうちに貰われていきました。
 赤ん坊の猫は初めての姉夫婦に、猫族の由美子さんが色々教えてくれて、今もスクスク育っています。
五月生まれだからと、メイちゃんという名前を貰って、
兄貴分のミイ君と仲良く暮らしているようです。
ひとつのいのちの物語でした。



  
B!
  

たけやだより vol.49 その3

《季節の中で》
 「今頃はむくげが咲いているのかあ」
もうそんな季節なんだなあと思います。
庭の一番すみっこに、白と紫のむくげの木がありました。
ひっそりと咲く背高のっぽの木。
たわわに花を乗せゆっさゆっさと風になびきながら、青い空に良く似合うのに、
どこかしら「おとなしい木」という印象がありました。
けれども、よその家に咲くむくげの花には様々な種類があり、美しさも増しているように感じます。
手入れをしてくれていた母が亡くなり、
庭が無くなり、やがて季節感がなくなったようです。
でも車で、例えば配達等で、いろんな所に
行くようになってから、見える範囲も増え、お陰さまで、懐かしい出会いが出来たり、
時に対する感性を引き出してもらったりしているのです。



  
B!
  

たけやだより vol.49 その2

《宅配は楽しい》
 お弁当の宅配を始めてから、来る日もくる日も料理人が作ったものをお届けするのですが、
先日、「この弁当があって助かるとよ」
とお母さん。
ちょっと、たけやの配達エリア外なので気にして下さっているんですね。
そして続けて「息子が『お母さんは、たけやの弁当で生かされとるとたい』って言うとよ。
本当にそう。」
このお話を帰ってから店主にしますと、
「ありがたかなあ、そがん言うてもろて」と私と同じ感想でした。
こんなに有り難いお言葉を頂いて、もう充分です。
時間的にも様々に制約があったり、
家族で配達しているためにご迷惑もかけているのに、
お弁当を頼んでくださる皆様が温かく見守って下さるので、申し訳なく、有り難いです。
先程のお母さんですが、オシャレさんなんですよ。
私の服装チェックもして下さいます。それが楽しいんです。
「よかとば着とらすねぇ~。よう似合うとる」
ですから、この頃は服装にも気をつけねばと思っているんですよ。
こうした出会いも配達の楽しみの一つです。



  
B!
  

たけやだより vol.49 その1

 《きれいになったぁ》
 「きれいになったぁ~。見違えるようにきれいになったぁ~」と、久し振りにお会いするご近所さんから声を掛けて頂きました。
店の垣根のことです。
 始まりは、造園業を営む友人が家に来た時に、「この貝塚(本当はカイズカイブキと言うそうです)も、薮くれちゃって・・・」などと話しますと、
彼は、「本当ですね」とさらりと応えてくれました。図星ながらも「やっぱりそんなに見苦しいんだな」と小さなショック。
「どうしたらいいんでしょうかねぇ?」と尋ねると、
「私なら、このカイズカを全部切って、フェンスも取り払って、御簾垣にしますね。内側も全部やり変えて、川砂利を敷いたりして」
全く思いも寄らない事でした。
カイズカを無くす?「カイズカを何とかする」という発想しかなかった私は、びっくりして、やがて嬉しくなりました。
「そんなこと考えてもみなかったです。」と言いつつ、「ミスガキ」って何?
ですよね。
「アルミの柱を立てて、すす竹を使ったら良くなると思いますよ。半永久的です。」
それからはあれよあれよと話が進んで、
お願いすることになりました。
たけやにある桜は、店主の母が植えてくれたもので、四十年を越しています。
私達は母の名前をつけて「イセ子桜」などと呼んだりしていますが、大きく美しい枝ぶりは大のお気に入りでした。
けれども今回、一部を切らねばならなくなり、「これで見納めよね~」なんて思っていましたが、
一枝だけを切ることになり、角度を変えれば、まだまだ桜は頑張っています。
前の家の奥様が、「この桜を切られたら困る。子供の入学の時も、節目節目にこの桜の木の下で写真を撮ってきたんだから」と言って下さり、本当に嬉しかったです。
こうして人知れず皆さんと一緒に育ってきた桜。葉は散るわ、花軸は散るわで、
迷惑ばっかりかけてきたと、心苦しく思っていましたので、役にも立っと安心しました。
今回撤去されたカイズカは、四十年ほど前に引っ越してきて何も無かった庭に、私の母がフェンスの内側に植えてくれたものでした。
フェンスは父が小さな孫たちを守るため、桜やカイズカは心の潤いのため、ひとつひとつに愛情が感じられ、今更ながらに、
「お父さん、お母さん、有難うございました。」
離れから見える所に山桜が居ます。
「この桜は家の基礎に悪いので切りましょう」と造園主。
「イヤイヤ、この桜だけは残して下さい」と声を上げたのが料理人の息子。
「他の木は全部なくなっても、この山桜とお節に必要な南天だけは残して下さい。
この山桜はようやくここまで大きくなったんですよ。思い入れがあります。
家が駄目になる時には、自分が切ります。」ということで温存。
 今ではすっきりしすぎて少々寂しくもありますが、手入れが出来ない私にとってはこれがベスト。

造園主は「もっと、こうもしたい、あそこも」というお気持ちがあられたようですが、何せ予算と言うものがあり、仕方ありません。
 もともとの願いは、「全方位ようこそ」の気持ちでお客様をお迎えしたいというものでした。
離れに通って頂くのに薮蚊がワンワン群がってくるのでは困ります。
部屋の外でタバコを吸われる方にも失礼です。まだまだ整備が必要ですが、
まずはここから、たけや一同心を新たにして、
皆様を「ようこそ」とお迎えしたいと願っております。



  
B!
  

臨時休業のお知らせ

 
雲の流れに秋を感じ始めるようになりました。
皆様にはご健勝にお過ごしのこととお慶び申し上げます。
いつもたけやをご利用頂き誠にありがとうございます。
さてこのたび、下記の日程で夏休みを頂きたいと思い
お願いとご案内をさせて頂きます。

  9月16(土)~9月18(日)

ご迷惑をおかけいたしますが何卒宜しくお願い申し上げます。



  
B!
  

5月の連休

行楽日和が続くゴールデンウイークですが
皆様にはいかがお過ごしでしょうか?

たけやの営業は暦どうりで、
今週は6日の土曜日のみとなりました。
昼は手打ち蕎麦のランチです。

夜はまだお席に余裕がございます。
お早目のご予約をお待ち申し上げます。



  
B!
  

たけや昼の営業時間の変更

桜の季節が終わり初夏ですね。
山々の輝きに、今度の休みには「森林浴に出かけたい」と密かに思っています。
さて、お願いとお知らせをさせて頂きます。
昼の営業を下記のように変更させて頂きたく存じます。

毎週、火曜日・木曜日・土曜日のみの営業とさせて頂きます。
(日曜日・祝日・月曜日・水曜日・金曜日はお休みです)

誠に申し訳ございませんが、今年の5月より実施させて頂きます。
なにとぞ宜しくお願い申し上げます。



  
B!
  

たけやだより vol.48 その5

〈終わりに〉

 「人は変われない」とよく耳にしますが、そうでもないんですよね。
 久し振りに友人たちと新年会を楽しみました。琴を楽しむグループに、
この日お招き頂いたんです。
海の幸を、もうこれ以上は頂けないという程ふんだんに、贅沢に
堪能致しました。
 積もる話の内容は、
家族の介護に加え、孫のお世話の話し、
自身の体と頭脳に不安が募る日々のことなど等。
 三十年来の琴仲間のヨシ子さんが
「昔の貴女は、そりゃ琴はよく弾けると思ったけど、
今日みたいな集まりには
絶対誘わんかったね。
何年も会わない時期があってね~。
あなたが高橋先生のところで勉強してるっていう話は聞いていたけど、
再会したときあなた、別人になっとったんよ。
その時思った。
人間って本当に変われるんだ!ってね。」
 褒め言葉とは解っているのですが、
ちょっと哀しかったです。
やっぱり、今以上にひどい私だったんだ。
鼻持ちならない自分だったろうと想像に難くないのですが、辛いですね。
 そういえば、昔は琴の曲でも「独奏曲」が好きでした。
ひとりが楽だし思い通りに弾けるし。
でも今ではみんなとハーモニーを楽しめる合奏曲をよく選びます。
以前、友人の娘さんの希望で、
結婚披露宴で新郎新婦の入場の場面では
「ジュピター」を弾いて欲しい
と言われました。
三つのパートをひとりでは弾けないので、
多重録音をしておいて、当日ひとつ
のパートを弾こうと思ったんです。
全部のパートを自分が弾くんですから、
きっと思い通りの曲になる
と思っていました。
ところが、どうも勝手が違うんです。
自分の技術の未熟さに、まずは大きな原因があることは否めません。
それでも、違和感があるんですね。
当たり前のことですが、
演奏は「生きもの」なんですよね。
パートごとに呼吸をしながら、
交流をしながら曲になるんですね。
お互いに引き出されてゆく
ようなことも少なくありません。
何と言っても一緒に合奏する楽しさを
味わってしまった私です。

「もしも、昔のままの私だったら」
と思うと、恐ろしくなります。
ヨシ子さんという友人を失っているところだったんですよね。
もっともっと沢山の出会いを亡くしていたんですよね。

 〈私のお気に入り〉

佐世保五番街に「台湾楓」(タイワンフウ)という街路樹が何本か
植えられています。
ハウステンボスでも見かける木です。
私はこの木にぶら下がっている「実」が
とても気になります。
すっかり葉の落ちた裸木に沢山の実が
まるでボンボリのようにぶらぶらと。
雨にも強い風にも負けず。
「みんな、しっかりつかまって」
なんて掛け声が聞こえてくるような気がします。
大木を見上げる度に
ホッとして、「頑張ってるね」
と声をかけ、道端に落ちた木の実を
ひとつ、またひとつと拾って帰ります。
たけやのカウンターに幾つも置いてあるのが、それなんです。



  
B!
  

たけやだより vol.48 その4

〈いつまでも若い?〉

 「おかみさんの歳がわからない」
とおっしゃるので、
「当ててみてください」と言いますと、
「息子さんの歳を考えると若いのかな?でも、私と同じくらいかしら?」
「絶対、この中では私が一番下よ」
女子会ですが、皆さんもう六十歳以上の方々ばかりでした。
「私が一番下のはず」とおっしゃっていた女性でさえ私より年上。
まして「私と同じくらいだと思う」とおっしゃった方は七十代。
そして、私の年齢を知ることになった皆様は一様に、
「えーっ!」
「落ち着いてるからもっと上だと思った」と爆笑。
私って、昔から歳より老けて見えるんですよ。
『落ち着いてて、態度がでかいから』?
この出来事を友人たちに話したところ、
「お腹がよじれる」と言って大笑いをしていましたが、私としましてはそんなに笑われても困ります。
でも、七十代になった時には
「いつまでも若いね」って、
きっとお客様から言われるに違いないと確信しています。



  
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たけやだより vol.48 その3

〈駐車場で〉

 佐世保に新しく出来た「五番街」というショッピングモールがあります。
私はそこの駐車場を利用することも多く、この日も車を止めて歩いておりました。
そこへ女性の声。
「そこの外人さ~ん、ライトがついてますよ~。外人さ~ん!」
振り向くと 女性は三階の階段から叫んでいます。
私の前には黒人の男性がヘッドフォンを掛けて歩いて来ていました。
とっさに彼を手で止めると、
「ライト、彼女が言ってる」と上の方を指差しながら伝えると、
彼はヘッドフォンを取り、
「オー、なんてこったい」と言わんばかりのジェスチャーで立体駐車場に向かって駆け出しました。
その後の出来事です。 
おばちゃんとおぼしき妙齢の女性が、
「あ~良かった」と言っているのが聞こえたんです。
なんて良い人なんだろうと思いましたね。
佐世保って、本当に親切で善人が多いと思います。
それに外国の人たちと接することも少なくない土地柄ですから、私も今回、とっさに行動しましたが、
それは、琴を通じて外国人の友人が幾人かいることで、
うまく話せなくても「怖気づく」ことはなくなったなぁと思うんですね。
外国人を見ただけで話しかけられることを恐れて逃げるということはありません。
相手も日本語が解らないんですから、
そこは同じ人間同士ということで心を開けば何とかなるもんですよ。
それに振り向けば英語が話せる人も沢山いるんですから、助っ人にも不自由しません。
出会いを楽しもうという気持ちがあれば OKだと思っています。



  
B!
  

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